AlierDB
概要
AlierDB
は単一のデータベースに対する操作を集約したクラスです。
コンストラクタ
構文
new AlierDB({ database, version })
new AlierDB({ database, version, autoConnect })
new AlierDB({ database, databaseType, connectorOptions })
new AlierDB({ database, databaseType, connectorOptions, autoConnect })
new AlierDB({ connector })
new AlierDB({ connector, autoConnect })
引数
単一の、以下のプロパティを持つオブジェクトを引数に取ります。
-
database
:string
(省略可)データベース名です。
connector
を指定する場合、この引数は無視されます。databaseType
,vertion
を指定する場合、この引数は必須です。 -
databaseType
:string
(省略可)データベースの種別を表す文字列です。
connector
を指定する場合、この引数は無視されます。モバイル版ではこの値は使用されません。
Node.js版では、
database
を指定する場合、この引数は必須です。 -
version
:number
(省略可)データベースのバージョンを表す正の整数です(
version >= 1
)。connector
を指定する場合、この引数は無視されます。モバイル版では、
database
を指定する場合、この引数は必須です。 -
connectorOptions
:object
(省略可)DBConnector
向けのコンストラクタ引数のオプションです。connector
を指定する場合、この引数は無視されます。database
,databaseType
,version
がconnectorOptions
のプロパティとして設定されている場合、それらは無視されます。 -
connector
:DBConnector
(省略可)データベース操作を実装した
DBConnector
派生クラスのインスタンスです。database
,databaseType
,version
を指定しない場合、この引数は必須です。 -
autoConnect
:boolean
(省略可)データベース操作に伴い、自動的にデータベースへ接続を試みるかどうかです。
true
なら自動接続が有効になり、false
なら無効になります。このプロパティの指定は任意です。指定がない場合、自動接続は有効(
true
)となります。
例外
-
TypeError
-
引数
connector
が与えられなかったか、DBConnector
のインスタンスでなかった場合 -
connector
の指定がなく、database
が指定されていなかった場合 -
connector
の指定がなく、version
が正の整数でなかった場合この例外はモバイル版でのみ発生します。
-
-
DBError
-
connector
の指定がなく、引数databaseType
に対応するDBConnector
がregisterDefaultConnector()
で登録されていなかった場合この例外は Node.js 版でのみ発生します。
-
解説
AlierDB
インスタンスを生成します。
引数のプロパティ database
, databaseType
, version
などを指定する場合、AlierDB
の生成に伴って、DBConnector
のインスタンスを新たに生成して利用します。
引数のプロパティ connector
を指定する場合、connector
として与えられた DBConnector
のインスタンスを利用します。
メソッド
asIdentifier()
- 文字列をデータベースで使用する識別子として変換します。
asString()
- 文字列をデータベースで使用する文字列リテラルに変換します。
asValue()
- データをデータベースで使用する値リテラルに変換します。
connect()
- データベースへ接続します。
createDatabase()
- 与えられたデータベース定義からデータベースを作成します。
delete()
- 対象のデータベースから、指定したテーブルを削除します。
disconnect()
- データベースとの接続を切断します。
execPreparedStatement()
- 登録済みの
PreparedStatement
を実行します。
execSQL()
- 対象のデータベースに対して、指定されたSQL文を実行します。
get()
- AlierTable のインスタンスを取得します。
registerPreparedStatement()
- 対象の
AlierDB
インスタンスに、指定した名前でPreparedStatement
を登録します。
removePreparedStatement()
- 対象の
AlierDB
インスタンスから、登録済みのPreparedStatement
を削除します。
プロパティ
connector
内部で使用する DBConnector
です。
これはコンストラクタの引数として与えられます。
型
autoConnect
自動でデータベースへ接続するかどうかを表す boolean
です。
true
なら自動で接続し、false
なら接続を試みません。
このプロパティは AlierTable.autoConnect
から参照されます。
AlierTable
からデータベース操作を行う際、autoConnect
が true
なら自動的に connect()
を呼び出します。
これはコンストラクタの引数として与えられます。
型
boolean
schema
データベースの定義を表すオブジェクト、またはそれを与える Promise
です。
schema
プロパティの値が Promise
の場合、schema
プロパティを参照するメソッドは、その履行を待ち合わせます。
これはcreateDatabase()
の呼び出しに際し初期化されます。
型
object
| Promise<object>